「非公認魔法少女戦線 ほのかクリティカル」 ラノベの紹介・感想
タイトル:非公認魔法少女戦線 ほのかクリティカル
レーベル:電撃文庫
著者:水
評価:総合 5/10
ストーリー構成 6/10
終わり方 7/10
描写・テンポ 4/10
絵 8/10
10~8 優
7 良
6 可
5~2 不可
(1 ありえない)
総合…平均点ではなく全体のものです。絵の重みはあって無きがごとし
ストーリー構成…全体の大まかな流れと世界観のわかりやすさについてです
終わり方…僕は終わり方を重視しているのであえて分けました続きものであってもあくまでその巻のみの評価です
描写・テンポ …主に狭い範囲の流れと読みやすさ、ダメなところのごまかしができているかです
絵…僕の好みとキャラの書き分け等
書くネタがあるうちはどんどん消化していこうかと思います
今回は読んだので書く、それだけです
退役魔法少女の彼女の、闇堕ちした元パトロンとの戦いになし崩し的に巻き込まれる話
よくある魔法少女モノだと一般女子が魔法の国のエネミーと契約してちょこちょこ危なくなりながら戦うってのが普通ですがこれはもっと後の後日談の極まった話です
諸事情で復帰して戦います。(元)同類とかが闇落ちしたのが敵で相当劣勢状態スタートです
彼氏持ちでその彼氏視点ということなんですが、この子ベテランで強いこと強いこと
まあ俺TUEEEEばりにチートっぷり出してるわけじゃなくて若干危なげな感じなのもいいです
ヒロインはもの悲しげな感じが多かったのですがそれは表紙絵がよく表せているなーと思いました
ストーリー構成はよく言えば現実的な流れ、悪く言えばなし崩しで強行突破といった感じです
戦闘回数、要は全体のシーンの移り変わりが多いので全体的に密度の高いように思いました
余計なキャラが多くて印象に残らないというのも正直な感想で、語り手のである主人公の役割が読者への世界観共有程度しかなく、物語的な関わりが薄いのはまずかったのではないかと
終わり方は強引さもなく、盛り上がりもあって自然にうまくまとめられていたと思います。続きがあるっぽいんでまあそんなかんじ
描写・テンポはシーンとキャラ数自体が多いので盛り上がりが分散してしまい、キャラが立っていないように感じました。敵も魔法少女なので属性的にキャラが立ちやすいというのもあり、結果的にこれだという印象が分散してしまっています。描写もややわかりにくく、淡々としすぎている感じがしました
絵は口絵の書き分けもできていて、はっきりした部分とぼかした部分、光の使い方も上手いのでとてもいいです
総合的にはまとまっていない、詰め込みすぎているという印象でした。設定や大雑把な流れ、雰囲気は個人的に好みだったんですが、話の肉付けがうまくいっていなくて最終的な感想はあまりよくないということになってしまいました。ほんとうに惜しい、もったいないです。
たくさんキャラを出すならコメディ調にして使い捨てるとか、半端に印象づけて使い捨てるのは良くないと思いました
今回は気に入ったものというより新シリーズ試し読みしたやつでした
過去作もなく、新人賞もとっていない作家さんなのでたぶん新人賞に応募して作家の拾い上げ出身なんでしょう。こういうところからデビューするのも面白いですね
今回はあまりいいことは書いていませんが個人的感想なのであしからず
続編も出るらしいのでうまく改善してくれると嬉しいなーと思います